ソウルの古宮、休館日は「月曜」と「火曜」に分かれます|景福宮と宗廟は火曜、昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮は月曜。シルバーウィークは9月21日と22日に直撃します

ソウルの王宮めぐりで一番よくある失敗は、行った日が休館日だった、というものです。しかも厄介なことに「古宮は月曜休み」と覚えていると、かえって外します。
韓国の国家遺産庁 宮陵遺跡本部が公開している「宮・陵の観覧等に関する規定」では、非公開日が二つに分けられています。毎週月曜日が昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮と朝鮮王陵、毎週火曜日が景福宮と宗廟です。ソウルで最も訪問者が多い景福宮だけが、月曜ではなく火曜に閉まります。
1. 規定に書かれている休館日の割り振り
宮陵遺跡本部の観覧規定(第3条の2第1項)には、非公開日が次のように列挙されています。
毎週月曜日:昌徳宮管理所、昌慶宮管理所、徳寿宮管理所、世宗大王遺跡管理所、朝鮮王陵地区管理所
毎週火曜日:景福宮管理所、宗廟管理所
観覧時間の案内ページでも同じ区分が示されており、そちらには月曜休みの側に崇礼門、火曜休みの側に七宮(毓祥宮)が加えられています。
つまりソウル中心部を歩く場合、月曜に行けば昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮が閉まっていて景福宮と宗廟が開いており、火曜はその逆になります。どちらの曜日でも「全滅」はしません。行き先を入れ替えれば1日は成立するという設計です。
行く日を決めたら、観覧料のほうは韓服の着用で無料にできる制度があります。ソウルの古宮は韓服の上下がそろっていれば入場無料
2. シルバーウィークは9月21日と22日が両方あたります
2026年の日本のシルバーウィークは9月19日から23日です。曜日を並べると、19日が土曜、20日が日曜、21日が月曜、22日が火曜、23日が水曜。連休の中に月曜と火曜が両方入っています。
この2日をそのまま規定に当てはめると、こうなります。
9月21日(月):昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮・朝鮮王陵・崇礼門が休館。景福宮と宗廟は開いている。
9月22日(火):景福宮・宗廟・七宮が休館。昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮は開いている。
行程を組むときは、景福宮を21日に、昌徳宮や徳寿宮を22日に置けば、どちらも見られます。逆にしてしまうと、2日続けて門前で引き返すことになります。シルバーウィークの韓国旅行は帰国日が9月23日までかどうかで難易度が変わるという話とあわせて、日付の割り当てを先に決めておくのが安全です。
3. 「祝日と重なったら開ける」という例外があります
規定には例外が置かれています。第3条第3項は、非公開日が「官公署の公休日に関する規定」による公休日および代替公休日と重なる場合は公開すると定めています。そして第3条の2第2項で、そのように公開したときは、公開した公休日の次の最初の非公休日を非公開日とするとしています。
ここで注意したいのは、この「公休日」が韓国の公休日を指すという点です。日本の祝日は含まれません。2026年9月21日と22日は日本では祝日ですが、韓国の休館日の判定には関係しません。日本が連休でも、月曜と火曜の休館はそのまま働くということです。
逆に、韓国側の公休日が月曜や火曜にあたった年は、その日は開き、代わりにその後の最初の平日が休館になります。「祝日だから休み」ではなく「祝日だから開けて、翌営業日を休む」という順序です。なお2026年に代替公休日がどの日に指定されるかは、この規定ページには一覧が示されていません。秋夕(9月24日〜26日)の直後に月曜が控えているため、その週に行く方は現地の公示を確認してください。
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4. 入場締切は閉門の1時間前です
もう一つの落とし穴が入場締切です。閉門時刻の1時間前で券売が終わる宮があります。9月・10月にあたる時期の数字は次のとおりです。
景福宮:9:00〜18:00、入場締切17:00
昌徳宮:9:00〜18:00、入場締切17:00
昌慶宮:9:00〜21:00、入場締切20:00(通年)
徳寿宮:9:00〜21:00、入場締切20:00(通年・夜間常時)
宗廟(自由入場ができる日):9:00〜18:00、入場締切17:00
崇礼門:9:00〜18:00、入場締切17:55
景福宮と昌徳宮は17時に着いた時点で締切です。夕方に足を延ばすつもりなら、開いているのは昌慶宮と徳寿宮ということになります。この2つは21時まで開いているので、夜の時間帯にあてる宮として使えます。
加えて、案内には安全管理のため退場時刻の30分前から退場誘導(案内放送を含む)を行っていると明記されています。閉門ぎりぎりまで奥にいられるわけではない、という前提で時間を見ておくほうが無難です。
季節による原則も規定に書かれています。第4条は日々の公開時間を9時〜18時を原則とし、6月〜8月は18時30分、11月〜1月は17時30分までとしています。夏は30分長く、冬は30分短い、という覚え方です。
5. 宗廟は「曜日で入り方が変わる」特殊な場所です
宗廟だけは、休館日以外にも曜日の制約があります。案内では観覧日が2種類に分かれています。
一般観覧日(自由に入場できる・有料):土・日、公休日、文化のある日(毎月最終水曜日)
時間制観覧日:月・水・木・金。定められた時刻に入場し、解説士とともに1時間ほど観覧する形式で、一般観覧はできません
火曜は休館なので、平日に自由に歩き回れる日は原則としてありません。ふらっと立ち寄って自分のペースで見たいなら土曜か日曜、というのが結論になります。
時間制観覧には言語別の枠があり、日本語の回は1年を通じて9:40/11:40/13:40/15:40と示されています。定員は1回あたり200名(インターネット予約100名+現場発売100名)です。日本語で説明を受けながら1時間かけて回れるのは、むしろ平日のほうだということになります。
なお2026年9月の「文化のある日」は9月30日(水)にあたります。この日は宗廟が自由入場の扱いになり、昌慶宮の栗谷路側の出入口も開放される日として案内されています。
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6. 予約が要る区域は別枠です
宮の中でも、入場券とは別に事前予約が必要な区域があります。案内に明記されているものを挙げます。
昌徳宮 後苑:入場時刻と定員が決まった制限観覧で、入場時刻の厳守が求められます。定員は1回あたり100名(インターネット予約50名+現場発売50名)。日本語の回は13:30で、毎週 水・金・日曜のみ運営と示されています。韓国語は3月〜10月が10時から16時までの毎正時、英語は3月〜11月が10:30/11:30/14:30/15:30です。
徳寿宮 石造殿:09:30〜17:30(16:30が最終解説)で、インターネット事前予約制(制限観覧・解説士同伴)。
七宮(毓祥宮):こちらもインターネット事前予約制で、火曜が休館です。
後苑は水・金・日にしか日本語の回がありません。シルバーウィークで言えば9月20日(日)と23日(水)が該当します。ただし21日(月)は昌徳宮そのものが休館なので、後苑も当然入れません。当日券の売り切れ時刻は公式に示されていませんが、案内には「4〜5月、10〜11月はオンライン予約分も当日の現場購入分も非常に速く売り切れる」と書かれています。
7. 天候で閉まることもあります
曜日以外の理由で観覧が止まることも、規定に書かれています。第5条第2項は、地震・台風・豪雨・豪雪などの天災地変や、猛暑・微細粉じんなどの異常気象、観覧客の健康と安全に影響を及ぼしうる事由が発生した場合、または修理・補修などやむを得ない事由があるときは、一定期間 公開を中止できるとしています。
9月のソウルはまだ暑さが残る時期です。屋外を長く歩く行程になるので、猛暑や台風の接近時には当日の運用が変わる可能性がある、という前提で予備の行き先を用意しておくと安全です。屋内で時間をつぶせる場所として、徳寿宮を見下ろせるソウル市庁の無料展望台が徒歩圏にあります。
持ち物の制限も規定にあります。境内は全域が禁煙で、酒類、テントやレジャーシートなどの野営用品、炊事道具の持ち込みは入場制限の対象です。ペットの同伴も原則できません(身体障害者補助犬は除きます)。ピクニックのつもりで敷物を持って行くと、入口で預けることになります。
8. 移動は地下鉄で足ります
4大宮と宗廟は、いずれもソウル地下鉄の駅から歩ける範囲にあります。ソウルの地下鉄は交通カードなら1,550ウォンからなので、1日で2〜3か所を回っても移動費はわずかです。
問い合わせ先も公開されています。景福宮管理所 02-3700-3900/昌徳宮管理所 02-3668-2300/昌慶宮管理所 02-762-4868/徳寿宮管理所 02-771-9951/宗廟管理所 02-765-0195。臨時の運用変更が気になるときは、直接確認するのが確かです。
なお案内には機関の事情により観覧時間の短縮・調整があり得ると注記されています。ここに書いた時刻は規定と案内に示された値で、当日の運用が変わる余地は残されている、という位置づけで見てください。
出典と確認時点
この記事は2026年8月5日時点で、韓国 国家遺産庁 宮陵遺跡本部の「観覧案内>観覧時間」および「観覧案内>観覧規則(宮・陵の観覧等に関する規定)」の記載を確認して整理した一般的な内容です。同案内には、機関の事情により観覧時間の短縮・調整があり得ること、天災地変や異常気象、修理・補修などにより一定期間の公開中止があり得ることが明記されています。2026年の韓国の代替公休日の指定状況や、臨時休館・特別開放の個別日程は同案内に示されていません。訪問前に各管理所の公示をご確認ください。
要点の確認
- 非公開日は毎週月曜=昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮・朝鮮王陵(案内では崇礼門も)、毎週火曜=景福宮・宗廟(案内では七宮も)
- 2026年シルバーウィークは9月21日(月)と22日(火)が両方あたる。景福宮と昌徳宮の日付を入れ替えれば両方見られる
- 非公開日が韓国の公休日・代替公休日と重なれば開き、次の最初の非公休日が休館になる(日本の祝日は対象外)
- 9〜10月の入場締切は景福宮・昌徳宮・宗廟が17:00、昌慶宮・徳寿宮は20:00(21時閉門)
- 公開時間の原則は9:00〜18:00、6〜8月は18:30、11〜1月は17:30まで
- 退場時刻の30分前から退場誘導が行われる
- 宗廟は土・日・公休日・毎月最終水曜が自由入場、月・水・木・金は解説士同伴の時間制観覧(日本語 9:40/11:40/13:40/15:40、1回200名)
- 昌徳宮 後苑は1回100名(予約50+現場50)の制限観覧で、日本語の回は水・金・日の13:30
- 境内は全域が禁煙。酒類・テント・レジャーシート・炊事道具は持ち込み制限の対象
行く日の曜日を1回見る。それだけで、門の前で引き返す時間がまるごと浮きます。
秋夕の直後の週は、代替公休日の指定によって休館日がずれる可能性があります。指定が公示され次第、本記事の日付を更新します。出発前にもう一度、行く日の曜日をここで確かめてください。
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