除湿機とエアコンの除湿、1時間あたりの電気代はメーカーが自分で公表しています|パナソニックの除湿機は除湿運転で7.6円、ダイキンが示すエアコンの計算例は冷房の定格で15.5円

除湿機とエアコンの除湿の電気代
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1時間あたりの電気代は、仕様表に書いてあります
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部屋干しの生乾きと、じめじめした床。どうにかしたいけれど、除湿機を足すと電気代が二重にかかりそうで踏み切れない――そこで止まっている人は多いと思います。

じつは、この判断に必要な数字はメーカーが自分で公表しています。パナソニックの衣類乾燥除湿機の仕様ページには、運転モードごとに消費電力(W)電気代のめやす(円/h)が並んでいます。ハイブリッド方式のF-YHVX120でいうと、除湿運転(強・60Hz)が245Wで7.6円/h衣類乾燥の速乾が715Wで22.2円/hです。

比べる相手のエアコン側にも、公式の計算例があります。ダイキンは「1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW)× 電力料金単価(円)」という式を出し、定格0.5kWの機種なら冷房で15.5円/hという例を示しています。どちらも単価は同じ31円/kWhで計算されているので、そのまま横に並べられます。

除湿機とエアコンの1時間あたりの電気代を示すカード 除湿機の除湿運転は1時間7.6円、ダイキンのエアコン計算例は冷房定格で15.5円であることを示すカード どちらも電力料金目安単価 31円/kWh で計算された公表値 除湿機の除湿運転 245W = 7.6円/h 衣類乾燥の速乾 715W = 22.2円/h 出典:パナソニック公式 機種仕様ページ(2026年8月16日取得)

1. 単価がそろっているから比べられます

電気代の話がかみ合わなくなる原因は、たいてい単価です。同じ機械でも、1kWhを25円で計算するか35円で計算するかで結論が動きます。

今回そろえられたのは運がよかったわけではなく、公表の作法が同じだからです。資源エネルギー庁の省エネポータルは31円/kWhを掲げ、根拠として「令和4年7月 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込)」と書いています。パナソニックの仕様ページの注記も「電力料金目安単価 31円/kWh【令和4年7月改訂】で計算したものです」。ダイキンも「一般的に電力料金単価は31円/kwh(税込)で算出します」としています。

ちなみに省エネポータルには他の単価も出ていて、都市ガス162円/m³、灯油86円/L、水道260円/m³(水道料金136円/m³+下水道使用料124円/m³)などが並びます。ただしページ自身が「時期や地域により異なります」と断っている点は押さえておいてください。

2. 除湿機は、運転モードで3倍近く変わります

同じ1台でも、何をさせるかで消費電力がまるで違います。F-YHVX120の公表値(60Hz)を並べます。

運転モード別の消費電力と電気代のめやす(60Hz)
運転
消費電力
電気代のめやす
除湿(弱)
225W
7.0円/h
除湿(強)
245W
7.6円/h
衣類乾燥(速乾)
715W
22.2円/h
ケア(部屋)
85W
2.7円/h
内部乾燥は30W・1.0円/h。単価31円/kWhで算出された公表値

ここで効いてくるのが1回あたりの電気代です。衣類乾燥は「乾くまで」回すので、時間あたりではなく1回で見ないと判断できません。パナソニックはそこまで公表しています。

速乾は75分で27.5円標準は104分で13.7円音ひかえめは137分で15.9円。速乾と標準の差は13.8円です。急がない日に標準へ落とすだけで、1回あたりが半分近くになる計算になります。時間は29分長くなりますが、干したまま外出するなら影響しません。

意外なのは音ひかえめで、標準より時間が33分長いのに1回では2.2円高い。運転音は標準の49dBに対して39dBなので、静かさを買っている、という位置づけになります。

3. エアコン側の数字は「除湿」では公表されていません

ここは正直に書きます。ダイキンの公式ページで確認できたのは冷房の計算例までで、除湿運転そのものの消費電力を示した公式値は取得できませんでした。ですから本稿では「エアコンの除湿は◯円/h」とは書きません。

取得できたのは計算の枠組みと例です。式は「1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW)× 電力料金単価(円)」。例として挙がっているのは定格0.5kWで15.5円/h最小0.105kWで3.3円/h最大0.92kWで28.5円/h。エアコンは部屋の状況で能力を変えるので、この機種なら約3.3円から28.5円の間で動く、という書き方になっています。年間で見る場合は「消費電力量790kWhなら790×31=24,490円」という例も出ています。

除湿の種類についても、同じくダイキンの公式ページに説明があります。弱冷房除湿は温度を下げた空気をそのまま部屋に戻すタイプ、再熱除湿は温度を下げた空気をあたためなおしてから戻すタイプ。そして再熱除湿はより多くの電気を使うとされています。ただし何%高いのかという数値は公表されていないため、倍率も金額も本稿では出しません。

4. 手元の機械で同じ計算をする手順

自分の機種で出す3つ 1
型番でメーカー公式の仕様ページを開き、消費電力(W)を見る
2
Wを1000で割ってkWにし、31円/kWhを掛けて1時間あたりを出す
3
乾燥のように終わりがある運転は、時間を掛けて1回あたりに直す

2つ目の計算は、たとえば245Wなら0.245×31=7.6円。仕様ページに書かれている値と一致します。3つ目は、715Wを75分回すと考えれば0.715×31×1.25≒27.7円で、公表の27.5円とほぼ同じところに着きます。式が合っていることの確かめにもなります。

本稿が比べたのは、1機種の公表値とメーカーが示した計算例です。「除湿機のほうが安い」と一般化はできません。機種、部屋の広さ、湿度、電力会社との契約で結果は動きます。それでも、判断に使う数字がどこに書いてあるかは、これではっきりします。

出典と確認時点
この記事は2026年8月16日時点で、パナソニック公式の衣類乾燥除湿機 F-YHVX120 仕様ページ、ダイキン工業 公式「エアコンの電気代を節約する方法」「冷房と除湿はどうちがう?」、資源エネルギー庁 省エネポータルサイトを取得して整理した一般的な内容です。エアコンの除湿運転そのものの消費電力を示す公式値は取得できなかったため、エアコンの除湿の1時間あたりの金額は本稿では扱っていません。再熱除湿が弱冷房除湿よりどれだけ電気を使うかの定量値も公表を確認できていません。電気代のめやすはいずれも電力料金目安単価31円/kWh(税込・令和4年7月改訂/家電公取協調べ)で算出された値で、省エネポータル自身が「時期や地域により異なります」と注記しています。他メーカーとの比較、年間電気代、部屋の条件ごとの実効性能は本稿では扱っていません。仕様と単価は改定されることがあります。購入時点の条件は各メーカーの公式ページでご確認ください。

消費電力に31円/kWhを掛けるこの計算は、サーキュレーターを足すかどうかの判断にもそのまま使えます。サーキュレーター併用の節電率に公式の実測データが見つからなかったという検証

要点の確認

  • 電気代のめやすは、除湿機もエアコンも31円/kWhという同じ単価で公表されている
  • 除湿機の除湿運転(60Hz)は弱225W=7.0円/h、強245W=7.6円/h
  • 衣類乾燥は速乾715W=22.2円/h、内部乾燥は30W=1.0円/h
  • 1回あたりは速乾75分で27.5円、標準104分で13.7円、音ひかえめ137分で15.9円
  • 速乾から標準へ落とすと1回あたり13.8円下がり、時間は29分延びる
  • ダイキンの計算例では冷房が定格0.5kWで15.5円/h、幅は3.3円〜28.5円
  • 除湿には弱冷房除湿再熱除湿があり、再熱除湿のほうが電気を多く使うとされる(数値の公表は確認できず)
  • エアコンの除湿運転の消費電力の公式値は取得できなかったため、金額は示していない

運転モードを1つ落とす。1回あたりの電気代は、その1回の操作で変わります。

仕様と電力料金目安単価は改定されます。公表値に変更が確認でき次第、本記事も見直します。

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候補の型番で仕様ページを開いて、運転モードごとの消費電力を見るところから。
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